Magic: the Gariu

『マジック:ザ・ギャザリング』(MTG)関連の様々な情報を追い求めるブログです。

ウルザ・ブロックの社長室呼び出しの件のソース

ウルザ・ブロックの頃にスタンダードで計10枚もの禁止カードを輩出した事件は、マジックプレイヤーの間では有名で、「開発陣が社長室に呼ばれて叱られた」という逸話がしばしば語られています。
私は当時マジックプレイヤーではなかったので、伝聞でしか知りませんが、当時はゲームぎゃざなどでも話題に挙げられていたのだと思います。

そんな「開発陣が社長室に呼ばれて叱られた」の逸話ですが、どこにも出所が載っていません。
出所が不明だと嘘・誇張の可能性が否めませんので、ウィザーズ社のウェブサイトを軽くググってみました。
すると、Mark Rosewaterが記事「Eighteen Years」でこう述べていました。

マジックのR&Dは何度か失敗を犯したことがあったが、ウルザ・ブロックの失敗に匹敵するものはそうそうない。
マジックのR&Dが社長室に連れて行かれ、私が会社にいる間ずっと怒鳴られたことなんてこれっきりだろう。
ウルザ・ブロックはR&Dメンバーの当時の集団が、我々が今日「ハードコア・デベロッパー」と呼ぶほどのものではなかったことを浮き彫りにした。
我々はゲームを面白くすることにおけるセンスを備えていた。だが、我々の大半はメタゲームの適切なパワーレベルを上手く作り上げるためにぶった切れなかったのだ。

拙訳ですが、記事から社長室の一件がよほどの反省材料になったことがうかがえます。
黒歴史として隠蔽するのではなく、マローが苦い昔話として語ってくれたのが幸いでした。